書評『問題です。2000円の弁当を3秒で「安い!」と思わせなさい』

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問題です。2000円の弁当を3秒で「安い!」と思わせなさい

ベストセラー『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 』の著者である山田真哉さんが新刊をリリースされたという事で早速購入して読了しました。

会計学の入門書です。電車やバスなどで読むには表紙が正直アレですけど、内容はこれ以上ないくらい噛み砕いて書かれていて、わかりやすかったです。会計に興味あるけど、難しそうという方にはおすすめです。

2000円の弁当を3秒で「安い!」と思わせなさい

問題です。2000円の弁当を3秒で「安い!」と思わせなさい
山田 真哉
小学館
売り上げランキング: 345

「損益計算書」、「機械損失」、「サンクコスト」、「棚卸減耗損」と会計学には難しい言葉が多いのですが、本書では近所にある焼肉店や洋服店を例にあげて、とてもわかりやすく説明してくれます。

これで理解できなかったら、もう会計学を学ぶのを諦めた方が良いくらい、わかりやすいです(笑) 僕も大学生の頃、将来金融マンになる事を目指していたので、それなりに会計学については勉強しましたので、良い復習にもなりました。

高級料亭の例

例題:客単価5万円の高級料亭が、お昼に1000円の定食を始めました。その理由を答えなさい。

解説:考えられる回答はいくつかあります。

①「昼のお客を夜に呼び込むため」

②「夜で残った食材を昼に回せるから」(機会損失)

③「昼に店を開けても、家賃などの固定費の負担は増えない」

④「昼に閉まっていると、潰れたお店だと思われる」

⑤「高級料亭も年がら年中お客さんが来る訳ではありません。繁忙期もあれば閑散期もあります。ランチはその分安定している。」

ただ上記だけの回答だと、満点ではありません。

ランチでは現金を回収できる」高級料亭での1人単価は5万円です。4人で来たら合計で20万円はします。20万もの大金を現金で支払うお客さんって中々居ないですよね。

だいたいはクレジットカードで払うのが普通だと思います。このクレジットカードで支払われた20万円はすぐに手元には入ってきません。早くても15日後、遅くて2ヶ月後にやっと手に入れる事ができます。

しかし、現金がなければ従業員にもお給料を払えませんよ。会社としても現金がないと困ってしまうわけです。世の中には「キャッシュ・イズ・キング」という言葉あるくらい現金というのは会社の存続の上でとても大切です。

これは僕も大学の教授に耳にたこができるくらい言われました。

数字のセンスを身につける

著者も仰っていますけど、会計学には難しい方程式を使う事はありません。基本的な足し算・引き算・掛け算・割り算ができれば良いんです。

数字をみて正確な判断(これは買いかどうかなど)が瞬時にできるようになると良いです。もちろんこれにはトレーニングが必要です。

例題:NPO法人に1口10万円を出資した頂ければ、その資金を環境企業に投資し、そこから生じる利潤から毎週500円を配当金としてお渡しします。このNPO法人に対してどんな印象を受けますか?

解説:週に500円という事は月に2000円。年間にすると24000円にもなります。24,000円÷100,000円=0.24

24%の利回りです。企業年金問題で話題になったAIJですら7〜8%の利回りで物議を醸しましたので、24%が如何に異常な数字かわかるはずです。

しかし、10万円にたいして、500円というのは一見安く見えてしまうので、騙されてしまう人もいるわけです。

さいごに

題名が良いですよね。さすが経済のプロです、題名で思わず買ってします。あと例題って身近なたとえで出すと本当にわかりやすい。僕も難しい物事を簡単に説明する時たとえ話を上手く使えるようになりたいなーと勉強になりました。

あ、”2000円の弁当を3秒で「安い!」と思わせなさい”の回答は本書をお読みください(笑)

問題です。2000円の弁当を3秒で「安い!」と思わせなさい
山田 真哉
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またよし れい

執筆者:またよし れい

1983年、東京都葛飾区生まれ。アメリカのカレッジを卒業後独立。

2010年よりブログを立ち上げ、現在はブログ発信を中心に世界を旅しながら仕事をしている。

著書に『C言語すら知らなかった私がたった2か月でiPhoneアプリをリリースするためにやったこと』、『Facebookコミュニティ成功の法則』などがある。

これから起こる事を予想できる人間は居ません。唯一わかっているのは、人間は誰でも必ず死ぬという事だけです。僕は何度も言っていますが、「今」を楽しめない人は、この先の人生も楽しめないと思います。人生は「今」の連続で、その延長線上に未来はあるのです。過去に嫌な思い出があっても、「今」を楽しく生きる事で、過去の事実は変えられなくとも、過去の意味は変わってくるんではないでしょうか?

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