海外プリペイドsimカードは5年以内に無料になる

IMG 4257
ここ数年、東南アジア諸国を中心に、毎月海外出張に行っています。海外の空港に到着して最初に確保したいのが、現地での通信方法です。東南アジアでは大抵どこの空港でも、観光客(または出張者)向けのプリペイドsimカードを販売しています。

近年増加する訪日外国人観光客向けに、ここ日本の空港でも、プリペイドsimカードが販売されるようになりました。日本も格安simカードの登場で年々通信費が安価になっていますが、海外プリペイドsimカードも5年以内に無料で使える国が増えると思います。


香港では既にプリペイドsimが無料で使える


実は、香港では既に無料で使えるプリペイドsim、「i-Sim」が2015年に登場しています。僕も出張のタイミングで実際にこの「i-Sim」を利用してきました。

「simカードを無料にしちゃって、通信費は誰が負担しているの?」そんな疑問が聞こえてきそうですが、答えは広告です。ユーザーにアプリ内広告見てもらう事で、通信費が無料になっているのです。

もう少し詳しく仕組みを解説


予めi-Sim専用アプリ(iOS、Androidと両方アリ)をダウンロードし、予約をして、香港国際空港(または他のピックアップエリア)のi-sim窓口でsimカード受け取ります。iPhoneにsimカードを挿したらすぐにネットに繋ぐ事ができました。

この無料simカードですが、一生使える訳ではありません。有効期限は7日間で、初期無料利用分は50MBしかありません。しかし、前述した通り、アプリ内の広告をタップする事によって最大で150MBまで無料通信分が増加します。通信残高がなくなったら、また広告をタップすれば通信量が増えます。(以下、繰り返し)

広告は香港にあるレストランや宝石店、化粧品販売店が多かったです。(今は変わっているかもしれません)

現在i-simはサービスを拡大していて、香港だけではなくお隣のマカオ、台湾でも使えるようになっているようです。こちらは、年会費98香港ドルが必要です。ビジネスモデルは同じで台湾では台湾の広告、マカオではマカオの広告をタップする事で無料で通信ができるスキームです。

無料simカードの欠点


通信費が無料になるのは、旅行者にとってとても喜ばしい事なのですが、広告を出稿する側にとっては「きちんと広告を見られているのか?」と不安が残ります。

僕が香港でi-simを使った際には、自分に興味のある広告は全く出てきませんでした。それでも広告をタップしないと通信費が無料にならないので、広告を”一応”見ましたが、広告内にあったお店に行く事はありませんでした。

広告主側も効果がないとわかると、広告出稿をやめてしまう懸念があります。もちろんこれまで興味のなかった人に、広告を通じて自分達の商品を知ってもらえるチャンスもあるので、一概に欠点とは言えませんが、ほとんど興味のない人も含めて無作為に広告が表示されてしまうのは勿体無いなーと思います。

ピンポイントにユーザーが、関心のある広告を出すモデル


それでは僕が日本で無料simを提供する側になるとしたら、どんなモデルにするか考えてみました。日本には訪日外国人観光客が年間2000万人訪れます。2020年に向けて、もっともっと増えていくでしょう。


Inbound
(出典:日本政府観光局)

ここで組むべきは、やはりGoogle、Facebook、またはAmazon、中国でいうと百度(バイドゥ)や微信(WeChat)でしょうか。何故なら彼らは、ユーザーの性別、年代、関心というデータを持っているからです。

例えば、僕らが毎日利用しているGoogleは僕らの事をとても良く知っています。僕らのジェンダー、年齢、関心といった情報を日々蓄積しています。このようなデータをGoogleは、どのように取得しているのか?

Googleによりますと、

”ユーザーが Google ディスプレイ ネットワーク と提携しているウェブサイトにアクセスすると、Googleはブラウザに番号を保存(「 Cookie 」を使用)し、アクセス履歴が記録されます。この番号は、特定のパソコン上のウェブ ブラウザを識別するものです(ユーザー個人は識別されません)。これによって、ユーザーのブラウザは、アクセス履歴を基に推定されるユーザー属性カテゴリ(性別、年齢層、子供の有無など)に関連付けられます。

このほか、ソーシャル ネットワーク サイトなどから、ユーザーがサイトで入力した属性情報を収集できる場合もあります。また、Google プロフィール由来の属性情報も利用されます。https://support.google.com/adwords/answer/2580383


下記のURLをクリックすると、Googleがこれまでに蓄積した”あなた”の情報がわかります。

https://www.google.com/settings/ads/onweb/?hl=ja

僕も実際にやってみました。


性別:男性(Google プロフィールに基づく)

年齢:25~34 歳(Google プロフィールに基づく)

言語:日本語、英語、タイ語、中国語(アクセスしたウェブサイトに基づく)

興味・関心:
ホテル、宿泊施設
仕事
保険
写真、ビデオ ソフトウェア
外国語学習
大阪
子育て、育児
投資
携帯電話
教育
数学
旅行
旅行代理店、旅行サービス
映画
東京
沖縄
留学
空の旅
言語資料
賃貸アパート、住宅
野球
金融
電話回線サービス
音楽、オーディオ
香港

恐ろしいくらい一致していますね。精度も申し分ありません。これだけの情報を予め持っていれば、ユーザー(無料simを使う外国人)にピンポイントに広告を出す事が出来ます。

例えば、日本でカシオの時計を買おうとしている中国人がいれば、カシオの広告アプリ内で表示します。もっと高度な事でいうと、位置情報も使えそうです。ドン・キホーテの近くを通ったら、ユーザーのスマホにプッシュ通知で「現在ドン・キホーテにて、カシオの時計が割引販売中」と表示させる事もできそうです。

5年後にこの記事を振り返って、答え合わせをしてみたいです(笑)今回紹介したビジネスモデルについて、コスト度外視で書いているのは、重々承知しております。このエントリーは、オンラインコミュニティ「海外を旅しながら仕事をする力」に投稿する予定でしたが、メインブログをしばらく更新していなかったので久々にこちらに投稿しました。

このエントリーを読んでビビビと来た方は是非オンラインコミュニティにご参加ください!それでは。

▼有料のオンラインコミュニティ「海外を旅しながら仕事をする力」について。

http://www.lastday.jp/2014/05/29/online-community



こちらも合わせて


海外旅行保険が自動付帯の年会費無料クレジットカードを持とう!

年会費無料で海外旅行保険が自動付帯しているクレジットカード。

JCB EITカードのデメリット | 海外旅行保険が自動付帯している年会費無料のクレジットカード。

またよし れい

執筆者:またよし れい

1983年、東京都葛飾区生まれ。アメリカのカレッジを卒業後独立。

2010年よりブログを立ち上げ、現在はブログ発信を中心に世界を旅しながら仕事をしている。

著書に『C言語すら知らなかった私がたった2か月でiPhoneアプリをリリースするためにやったこと』、『Facebookコミュニティ成功の法則』などがある。

詳しいプロフィールはこちら>>>

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。