海外でのiPhoneとiPadアプリのマーケティング方法 – iPhone & iPad App Marketingを読んだよ

iPhone & iPad マーケティング

日本でのiOSアプリのマーケティングの本は複数発売されてるんだけど、アメリカや海外ではどんな風にマーケティングをしてるのか気になったので本書を読んでみました。
洋書ですが、読みやすかったのでサクっと読めました。読んだものを自分なりにまとめて見ました。


iPhone and iPad Apps Marketing: Secrets to Selling Your iPhone and iPad Apps (Que Biz-Tech)
iPhone and iPad Apps Marketing: Secrets to Selling Your iPhone and iPad Apps (Que Biz-Tech)Jeffrey Hughes

Que 2010-04-22
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“iPhone & iPad”According to the website 148app.biz, almost 42% of all apps (games included) are priced at $0.99.Approximately 450-600 apps are posted to the store each day. According to Apple, almost, 10,000 apps per week are submitted for the approval process.”

148app.bizによると42%のiPhoneアプリは0.99ドルで売られている(ゲームを含む)。約450-600個のアプリが毎日ストアにリリースされている。アップルによると週に10,000個のアプリが申請されている。

iPhoneアプリリリース後の開発者は3つのグループにカテゴライズされる。

1. Big Win – Grand Slam (大勝)
2.Base hit(安定的なヒット)
3.The No Win(大敗)

1.Big Win – Grand Slam

1.Big Win – Grand Slam

Big winやはり1番強いのはゲームアプリ。リリースされた直後に勝負は決まる。しかも衝動的にゲームを買うバイヤーが多い。衝動的に買うユーザーはiTunesからでなくiPhoneから直接アプリをダウンロードする。どんな開発者が有利なのか?→PCやMacのゲームで成功を収めている会社が0.99ドル〜1.99ドルのレンジという安値でゲームアプリを出す。彼らはレビューをあまり気にしない衝動的に安いアプリを買う傾向がある。1ヶ月も暇つぶしが出来れば良い。1ヶ月毎に新しいアプリを出す→ファンが買う。新しいアプリが出れば買う。

例:Angry Bird → New Episodeを次々に出してユーザーを話さなかった。

Angry Birds 1.6.2(¥85)
カテゴリ: ゲーム, エンターテインメント, アクション, アーケード
販売元: Clickgamer.com – Clickgamer Technologies Ltd(サイズ: 16.5 MB)
全てのバージョンの評価: (2,395件の評価)


もう1つの成功例は→シンプルですぐ覚えられるゲームが良い。説明書不要でiPhoneのゲームで操作性の良いもの。

個人のデベロッパーの成功もあるが(iShoot)、ゲーム業界は大きい会社の方が有利。開発のスピードで圧倒的。

iShoot 2.1.2(¥85)
カテゴリ: ゲーム, アーケード, ストラテジー
販売元: Ethan Nicholas – Ethan Nicholas(サイズ: 29.3 MB)
全てのバージョンの評価: (521件の評価)


Big Winを勝ち取ったFlick Fish。

Flick Fishing 1.5.4(¥85)
カテゴリ: ゲーム, アドベンチャー, スポーツ, スポーツ
販売元: Freeverse, Inc. – Freeverse, Inc.(サイズ: 26.9 MB)
全てのバージョンの評価: (372件の評価)

2.Base hit

2.Base hit
ほとんどのヒットアプリはこのBase hitに入る。この手のアプリはレビュー、ブロガーによるレビュー、App Store”スタッフのおすすめ”や”注目作品”になる事でDL数が一気に伸びる傾向がある。ミリオネアにはなれないが、充分な収益を上げる事ができて、これから先も複数のアプリをリリースする事が出来る。

3.The No Win

3.The No Win

悲しい事に現実はほとんどのアプリがここに分類されます。1日のDL数が10個未満。DLされても1度も起動されずに終わるアプリ。苦労してアプリを書いて、待ちにまったリリース日億万長者を夢みてユーザーの反応を待つも何事も無くアプリはどんどん埋もれていく。

例→iOkinawa! 拙作iPhoneアプリ 誰かDLしてください。・゚・(ノД`)・゚・。


iOkinawa! 2.0(無料)
カテゴリ: 教育, 辞書/辞典/その他
販売元: Ray Matayoshi – Sayobs(サイズ: 4.8 MB)
全てのバージョンの評価: (3件の評価)


以下の質問を見直す。

1.本当に需要のあるアプリだったのか?友達にこのアプリを見せて欲しいと言われたか?同じカテゴリに無料のアプリはないか?

2.あなたのアプリはバグもなく競合アプリより優れてる?

3.マーケティングはやったか?マーケティングというのはiPhoneアプリをApp Storeにリリースする事ではない。競合のアプリを分析したり、プレスリリースを出したりしたか?アプリのアイコンはすぐに何のアプリだという事がわかるか?

この本ではThe No Winから抜け出して1.Big Winか2.Base Hitになるためのマーケティングの方法を教える本。

競合アプリを徹底調査

作りたいアプリが決まったら競合アプリを全部DLして、重要な機能なのかそして何が競合アプリに足りないのかを洗い出す。
売れているアプリの共通点はアップデートが多い事。バグがあればすぐにアップデートで修正する。真摯な対応は既存のユーザーだけでなく新しいユーザーをも獲得できる。

どんなアプリを作るかアイディアがない人へ

✔季節に合わせてアプリを作る。クリスマスアプリや夏なら花火のアプリなど。ただし、季節限定でしかヒットしないので、1年間季節限定ものを作って回す。

大花火 1.05(¥450)
カテゴリ: ゲーム, カジノ, エンターテインメント, シミュレーション
販売元: ARUZE MEDIA NET CORP. – ARUZE MEDIA NET CORP(サイズ: 11.6 MB)
全てのバージョンの評価: (953件の評価)


Christmas 2.0.2(¥85)
カテゴリ: ミュージック, 仕事効率化
販売元: XME Inc. – XME Inc.(サイズ: 101.1 MB)
全てのバージョンの評価: (8件の評価)
iPhone/iPadの両方に対応


iヒナ マツリ 1.0(無料)
カテゴリ: ゲーム, アクション, エンターテインメント, キッズ
販売元: RucKyGAMES – Kazuaki Honma(サイズ: 1.1 MB)
全てのバージョンの評価: (34件の評価)


✔時事ネタ 人が”今”関心のあるもの。

ゆれくるコール” for iPhone 1.0.5(無料)
カテゴリ: 天気
販売元: RC Solution Co. – RC Solution Co.(サイズ: 1.2 MB)
全てのバージョンの評価: (3,102件の評価)


✔企業とコラボする

企業とタイアップしてiOSアプリを出す。中々難かしいけど、成功すると大ヒットの可能性も!

アプリの名付け

✔アプリの名付け。わかりやすい名前にする。名前の後に()でくくってそこに簡単に説明文を入れる。

↓手書きで文字を覚えるアプリというのが()の中の説明でわかる。

iWriteWords (Handwriting Game) 3.0.2(¥250)
カテゴリ: 教育, 教育, キッズ, ゲーム
販売元: gdiplus – PT. Global Dinamika Informatika(サイズ: 45.8 MB)
全てのバージョンの評価: (9件の評価)
iPhone/iPadの両方に対応


✔App Storeの説明は行間をあけて読みやすく書く。 App Storeのスクリーンショットは5枚使えるのだから全部使う。

Line


✔ただ単にスクリーンショットを載せるではなく工夫して写真のようなユーザーがDLしたくなるようなスクリーンショットを使う。

doodle ipad


✔セールする時はアイコンにもセールマークをつける。

✔アプリ専用のWebsiteを作る。FAQやTipsチュートリアルを載せる。

参考→60 Amazing iPhone Application Websites For Design Inspirationこの記事のはてな被ブックマーク数

アプリのプロモーション

✔アプリのプロモーション TVやラジオブロガーにプレスリリースを送る。
この本には具体的な文例があるので参考にする。いつプレスリリースを書くべきかまで具体的に書かれてます。

海外の大手プレスリリース先→PRWeb 80ドルから360ドル

✔Admob、Mobclix等にアプリの広告を出してみる。Admobは50ドルから始められる。

✔ソーシャルメディアを使ったマーケット。FacebookやTwitterを使う。

✔アプリをリリースするタイミング GoogleやYahooでリリース予定日に大きなニュースがないか確認する。

さいごに

上記に書いたのは本のごく一部です。アプリの価格決定についてや無料アプリでのマネタイズの方法やTop100に入るアプリの分析など興味深く読む事ができました。

アメリカでのマーケティングってどうなってるんだろうって思って買ってみたのですが、日本のiPhoneアプリのマーケティング本は研究はされてるなっていうのが率直な感想です。日本でのマーケティングでオススメな本は2冊です。


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またよし れい

執筆者:またよし れい

1983年、東京都葛飾区生まれ。アメリカのカレッジを卒業後独立。

2010年よりブログを立ち上げ、現在はブログ発信を中心に世界を旅しながら仕事をしている。

著書に『C言語すら知らなかった私がたった2か月でiPhoneアプリをリリースするためにやったこと』、『Facebookコミュニティ成功の法則』などがある。

これから起こる事を予想できる人間は居ません。唯一わかっているのは、人間は誰でも必ず死ぬという事だけです。僕は何度も言っていますが、「今」を楽しめない人は、この先の人生も楽しめないと思います。人生は「今」の連続で、その延長線上に未来はあるのです。過去に嫌な思い出があっても、「今」を楽しく生きる事で、過去の事実は変えられなくとも、過去の意味は変わってくるんではないでしょうか?

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