人口100万人のベトナム第3の都市・ダナンに行ってきました。ダナンで起業しているビジネスパートナーとの打ち合わせをして、この目で実際にダナンの不動産、生活様式、飲食店、人材などを視察してきました。
ダナンではいくつかの職種(IT企業など)に限り、100%外資での起業が可能です。IT企業は法人税が2年間免除になるという制度もあります。ホーチミン、ハノイには沢山の日系企業が進出していますが、ダナンには日本人がわずか150人しか居ません。
東南アジア諸国(ASEAN)には色々行っていますが、ベトナム・ダナンはその中でも大きいチャンスがある国の1つだと感じました。11月19日〜22日までベトナム・ダナンでビジネスツアーを開催するので気になる方は最後までお読みください。
目次
ベトナム・ダナン基本情報
国名 | ベトナム社会主義共和国 |
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人口 | 約96万人(2013年調べ) |
国民平均年齢 | 27歳 |
熱帯モンスーン気候 | 9月〜1月まで雨季、2月〜8月まで乾季 |
通貨 | ベトナム ドン(VND) |
言語 | ベトナム語 |
ダナン市面積 | 1,283k m² |
8-1 | 8-2 |
ベトナムは日本と同じく南北縦長の国です。南にホーチミン、北に首都ハノイがあります。ダナンは2つの都市のちょうど中間にベトナムで3番目の大きい都市です。
ダナン国際空港と、ティエンサ港はどちらもベトナムで3番目の大きさを誇りますが、日本ではまだ知名度は低いようです。僕は数年前からダナンの名前を頻繁に耳にするようになりましたが、今回色々視察して高いポテンシャルをもっている事を実感しました。
2013年ダナン市の国内総生産(GDP)は15.681 兆VND、2003年の国内総生産(GDP)の3.3倍となっている。今年の一人当たりの国内総生産は約559.8万VND、2003年の一人当たりのの国内総生産の5.4倍であり、全国の1.6倍である。ダナンポータルより
コンパクトシティー
ダナンはとてもコンパクトな街です。30分で全てが完結します。ダナン国際空港から市内までは10分、そこから更に10分もいけばビーチリゾートが広がっています。仕事をするにも、住むにも理想的な土地です。僕も1回でダナンが好きになりました。ダナン市は2008年に環境都市宣言を行っているので、街もクリーンです。川沿いや公演ではウォーキングやジョギングをしているベトナム人が沢山いました。
ベトナム版シリコンバレー
冒頭でも書きましたが、ダナンではIT企業の誘致に力を入れています。IT企業では外資100%で法人が開設できます。しかも法人税は2年間免除です。「ダナンハイテクパーク」や米シリコンバレーのベトナム版「ダナンITパーク」の開発も進められていて注目が集まっています。
▼ベトナム・ダナンで起業 IT関連は法人税が2年間免除
▼ベトナム・ダナンで起業 会社設立に必要な資本金、事務所の契約など(2)
▼ベトナム・ダナンで起業 ベトナム人エンジニアの実力・給料など(3)
ビジネスツアーにご参加の方は無料で上記の内容をお読みできます。
観光の街である
人口100万人のダナンですが、年間300万人の観光客がダナンを訪れます。ダナンの隣街には、「フエ」や「ホイアン」と行った世界でも有名な世界遺産のある街があります。
2020年までに年間観光客数1000万人の目標を政府が掲げています。
現在成田→ダナンにはベトナム航空が直行便(5時間)就航しています。今後ダナンが発展すれば日本各地からダナンへ直行便が飛ぶと思います。
東西経済回廊
(Via:日経ビジネスオンライン)
ベトナムからラオス、タイを経由してミャンマーまで東西を陸路で続く全長1450kmの高速道路「東西経済回廊」が2015年春に完成予定です。2015年はASEAN統合でASEAN諸国内での関税が撤廃されます。
しかし、この東西経済回廊も中々曲者でして本当は2006年から開通していたのですが道幅狭すぎて実質1車線になっていて1日おきに上りと下りを交互に運転しています。2015年春に開通するのは東西経済回廊の新ルートです。これによってボトルネックが解消され今までよりは輸送時間が大幅に短縮する事が予想されています。(ただし、ミャンマー側では依然として問題が山積みなのが現状)
参考:東南アジアニュース|東西経済回廊、15年全通へ:タイ・ミャンマーの最前線
ダナンが一望できるタワーマンションも安い
ダナンでいくつかコンドミニアム、アパートを見学してきました。ここでは僕の1番のお気入りの物件を紹介します。ダナンのハン川沿いにある高層タワーマンションです。ダナンの街全体を一望できます。新築なので部屋内もキレイでした。フィットネスジムやスイミング・プール完備です。24時間セキュリティも常駐しています。
気になる家賃ですが、1ベッドルームで月700米ドルです。2ベッドルームで1300米ドルです。日本の都市で借りたら軽く30万円以上するでしょう。
その他もっと安いアパートも沢山ありました。ビジネスツアーに参加される方は他の物件も一緒に見学できます。
しかし、まだまだ何もない
一見すると発展している街のように見えるかもしれませんが、飲食店にしてもエンターテイメント施設にしても数が少ないです。日本食レストランに限っては市内に5件もありません。若者はカラオケとビリヤードくらいしか遊べる所がなく夜になると海辺で遊んでいます。
以前まではコンビニも1件もありませんでしたが、最近ようやく1件韓国系のコンビニがオープンしたようです。
海沿いは外資ホテルやコンドミニアムの建設ラッシュです。まだまだこれから街が大きくなっていく印象です。IT系での進出も良いのですが、実業をするにも参入の余地が多いにあるなーと感じました。
豊富な人材
ダナンには24校の大学があります。コンピューターサイエンスなど理系の学生が多く彼らは英語を話す事もできます。ダナン外国語大学では日本語コースもあり、日本語学校(語学学校)はダナン市に2校あります。人材は沢山いますが、仕事が少ないので優秀な人材(しかも若者)が街に溢れかえってる状態でした。
新卒の給料も日本に比べたらまだまだ格安です。月3万円〜です。
ダナン・起業デメリット
インターネットの速度について。光ファイバーが海中トンネルでダナンまで来ているのですが、たまにファイバーが断線してネットが通じなくなります。
以上の理由からADSLを使っている方も多いようです。速度は10kbps~5Mとばらつきがあります。ネットの遅さについてはベトナムに限った話ではないですが、徐々に改善されていくでしょう。
仕事について。これもベトナムに限った話ではないですが、日本の常識、ビジネスマナーは通用しません。今日良かった事が明日ダメになる事もその逆もありえます。
法人設立にも時間がかかります。(3ヶ月くらい目安。)
さいごに
今まで開催してきた大都市のバンコクビジネスツアーや、マレーシアビジネスツアーに比べるとご案内できる所は少なくなりますが、これから発展する街だからこそご自身の目で確かめると何か感じる事があると思います。
僕も既にいくつかやりたい事が見つかりました。実際にベトナム人エンジニアにお仕事も依頼しています。
来年、2年後、3年後では世の中は変わっています。先駆者メリットを活かすチャンスは今です。現在2名の方から既にお申込みがあるのでお早めに!