これから海外でビジネスをしようと思っている君へ

海外でビジネス

海外でブログ観光大使プロジェクトやビジネスツアー、その他色々なビジネスを展開してから約2年が経過しました。来月からはタイ・バンコクで新しい事業に携わる事が決まっています。

海外で仕事をする事は一見とても難しそうで、雲の上のような存在に感じてしまうかもしれません。2年前の僕もそうでした。人脈も経験も全くない僕は、海外でビジネスしたいという気持ちだけで本当にやっていけるのか疑問でした。

3年前に出版した『たった2ヶ月でiPhoneアプリをリリースするためにやったこと』では、プログラミング未経験者の僕が実体験をベースにして初心者でもiPhoneアプリを短期間でリリースできるマニュアルを目指して書きました。

結果、想像を遥かに超える反響がありました。僕の本を読んで実際にiPhoneアプリをリリースする人が沢山でてきました。

何をやるにしろ、最初は誰でもビギナーです。という事で今回は、これから海外で仕事をしたい人向けに、今から始められる事を書いていきます。この投稿を読んで、またひとりでも多くの方が海外で働く夢を叶えられたら嬉しいです。

まずは旅行でいいから、とりあえず行ってみる

「明日から早速海外でビジネスを始めるぞ!」と思い立っても、人脈も経験も全くない状態で海外で新規ビジネスを立ち上げるのは無理とは言わないですが、不可能に近いですよね。

僕はまずは旅行で色々な国に行ってみました。「海外でビジネスをする」事とは程遠いですが、最初の一歩を踏み出す事が肝心です。何度か海外に行っているうちに、「私もよく仕事で海外に行ってるんです。今度一緒に行きませんか?」という方に出会いました。

その方にバンコクで起業している方や、働いている方達を紹介して頂きました。僕がちょうどフェイスブック本を出版した直後だったという事もあり、バンコクで出版セミナーを開催させて頂ける事になりました。

出版イベントで滞在中に知り合ったバンコク在住のブロガーさんと一緒に開催する事になったのが、タイ・ブログ観光大使です。(▼[告知] ブログ観光大使というプロジェクトをやります!

ブログ観光大使では日系企業、タイ企業ともに大変お世話になり沢山の方と繋がる事ができました。タイ人向けのイベントを開催したのも、この時が初めてでした。繋がりは国境を超えて、マレーシアやベトナム、カンボジアと広がって行き、それとともに、僕の活動範囲も広くなっていきました。

この頃から海外で、ビジネスツアーを始めるようになりました。

沖縄でアプリ開発の会社を経営している高吉さんという方がいます。彼女は数年前から海外でオフショア開発が出来たらと構想していました。僕が主催するビジネスツアーにも何度か参加してくれ、そこでベトナム・ダナンにある企業とつながりました。現在沖縄、東京、ベトナム、ミャンマーのエンジニアと一緒にオフショア開発事業をしています。

まずは旅行でもよいので、海外に何度か行ってみます。そうすると海外に居る自分というのが普通(=当たり前)になります。そうしたら今度は次のステップです。海外でのイベントに出席してみるとか、日本人が経営しているお店に行ってみるとか、少しづつ前に進んでいけば良いのです。

英語なんて話せなくてもいい。常識を捨てること

僕が海外で仕事をし始めて最初に驚いたのは外国語(英語や現地での言葉)を全く話せないのに、起業して成功している日本人がとても多いという事です。 「海外でビジネスを始めるのに、最低限の英語は話せないとダメだろう。」という暗黙の了解みたいなものが皆さんの心の中にもあると思います。(僕もそう思っていた1人です)

大人になってから英語を習得するにはお金も時間も莫大なコストがかかります。結局英語を話せるようにならず、起業も出来ないまま諦める人がどれくらい居るのでしょうか?

「鉄則を学び、鉄則を実践し、やがて鉄則を忘れる。形を捨てた時、人は全ての形を手に入れる。スタイルを何も持たない時、人はあらゆるスタイルを持つことになる」
これはブルース・リーの言葉ですが、常識が手枷足枷になって自分の成長を止めていないか? 知らず知らずのうちに、常識が自分の限界を作っていないか?海外に来てから特に、いつも考え続けている課題です。

新しい知識・真理が発見されれば、世界の常識・価値観なんてものは一瞬で変わってしまいます。 発展を続けるここ東南アジアでは頻繁にルールが変わります。今日出来た事が明日ダメになり、今日ダメだった事が明日にはOKになる事なんて日常茶飯事です。

経験なしに得た知識、価値観は机上の空論でしかありません。自分が体験した事だけが、常識を突き破る糧となりえるのです。そして体得したものをいつでも捨てられる勇気も同時に兼ね揃えておきたいものです。

ブルース・リー哲学から学ぶ 柔軟である事の大切さ。

賢者は歴史に学ぶ

これも海外に来て頻繁に思う事です。例えば先日上海に行った時に、こんな事を書きました。

1年半ぶりに上海に来ています。前回の上海滞在中(2013年12月~2014年1月)は大気汚染の影響で、空は灰色、視界がとても悪かったのを覚えています。

飛行機の離発着ができない事が、度々発生するほどでした。今回は日本と同じく、ここ上海でも青空が広がっています。

しかし、 ニュースで北京の映像を見ましたが、北京の大気汚染は本当に深刻です。同じ中国内とは思えないくらい真っ黒な空がひろがっています。(雨が降った後や、風が強い日は一時的に空がクリアになる事もあります。)

大気汚染の問題は何も中国に限った話ではありません。日本(米国でも)でも高度経済成長期の頃には、日本中の空が大気汚染で真っ黒でした。車が普及していた事もあり、大量の排気ガスが大気中に充満していました。

学校で習った通り、三重県四日市では石油精製工場の煙が原因で、その後多くの四日市ぜんそくの患者をうみました。当時大気汚染に関しては、経済発展の証だ!と、悪い事としては考えられていませんでした。その他の公害についても同じです。日本は経済発展を遂げる一方で沢山の問題を抱えました。

ピンチはチャンス。これではイカン!という事で、その後日本は環境問題に向き合い始めます。排気量の少ない車が開発される事になりました。日本車は排気量が少なく燃費も良しで尚且つ壊れにくいという事で世界中で大ヒットしました。中国でも環境に配慮し、電動バイクが爆発的に売れています。

日本人の生活マナーが劇的に向上したのも、1964年の東京オリンピックがキッカケでした。それまでは、ゴミは何でもポイポイと道路に捨て、そこら中に唾や痰を吐いていました。それではオリンピック開催中に海外から来るお客様にみっともないという事で、街中・駅にゴミ箱、痰つぼが設置されました。

自動車が普及し始めた頃の東京では、運転のモラルが極めて低く、歩行者を無視しての危険運転が目立ちました。中国や東南アジアでも、道路を渡る時に車が止まってくれない事が多いのですが、全く同じ事が少し前の日本でも起きていたんです。

電車でのマナーも同様です。お客さん同士で、怒鳴り合っています。マナーなんてあったもんじゃありません。この辺は昔の映像が残っているので、ぜひ見てみてください。「これが少し前の日本なのか!」と驚くと思います(笑)

中国でも北京オリンピックを境に、国民のマナーは確実に改善しました。上海の地下鉄でも、あまり不快な思いをする事はありません。日本と比べるとまだまだな部分もありますが、確実に向上しています。

歴史は繰り返す。海外に出てこの言葉の重みが少しだけわかった気がします。久々に上海に来て思った事を書いてみました。

海外で仕事をするという事は、その”国のカタチ”への理解が不可欠です。僕が出張でよく行くタイ、ベトナム、カンボジアなどの国は東南アジアとして一括りにまとめて語られる事も多いですが、宗教、文化、国民性すべてが違います。

その国の事を知るのに1番良い方法があります。それはその国の歴史を学んで、実際に足を運んで空気を感じてみる事です。歴史を学ぶ事については、特に第2次世界大戦後の近代史(現代史)をきちんと勉強する事をオススメします。

昔の日本で起きていた事が、今、中国や東南アジアで多く起きている事がわかります。

とにかく行動するということ

いくら博識で語学堪能でも、行動力がないとダメだという例をいくつも見てきました。世の中には「やる。やる。」と言って、実際に行動に移さない人がとても多いです。

逆にいうと”少しでも”行動力がある人はとても有利になります。行動というのは大きい事でなくても良いんです。「まずは旅行でいいから、とりあえず行ってみる」でも書きましたが、小さな行動でも積み重ねる事で大きな力になっていきます。

その思想がたとえ高潔なものであっても、人間の最終目標は思想ではなく行動である。

カーライル

このエントリは有料オンラインコミュニティ「旅ビジ」で書いた内容を編集・加筆したものです。

具体的に僕がどんな仕事をしているか(ブログ観光大使プロジェクトの企画書など)は、オンラインコミュニティで公開していますので興味がある方は是非入会してください。5月中にメンバーになると過去1年間に投稿したアーカイブを全て読む事ができます。(6月からは過去のアーカイブが読めなくなります。)

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C言語すら知らなかった私が2ヶ月でiPhoneアプリをリリースするまでにやった事。

沖縄での僕の1日を公開します。

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